昔に比べると子どものむし歯の数は減少しています。
12歳児の永久歯のむし歯数を調べてみると、1975年をピークにだんだん減少しています。
これは「個人個人が、歯の健康やむし歯予防に関心をもってきたこと」に加えて、
「治療中心だった歯科医療が、予防主体の医療に変わってきたこと」も大きく影響しています。
歯は年齢とともに硬くなり、外部からの影響に対する抵抗力も、だんだん強くなってきます。
しかし、歯が生え始めてから2~3年は歯が軟らかいのでむし歯になりやすく注意が必要であると同時に、予防の効果が上がる時期です。
この時期には、特にていねいにブラッシングをしたり、歯科で予防的な治療を行う必要があります。
家庭でできるむし歯予防は、生活習慣の改善(間食指導など)、食後のブラッシングを徹底させたりすることです。
一方、当院では歯科衛生士の協力のもとで、ブラッシング指導をしたり定期検診などを行います。
前もってフッ素やシーラントなどによるむし歯予防をしておけば、もし、むし歯になっても簡単な治療ですみます。
家庭と歯科医師が上手に連携して、子どもの歯の健康を守りましょう。